2013年個人的アルバム20撰


今年は音楽的に豊作!!

個人的に影響を受けたアルバムを20枚紹介します!(10枚に収まらなかった)


基本的に今年出たアルバムが基準ね。(一部例外あり)


あくまで「個人的」で「自己満足」なので許してね!

レビューをまともに書けば書くほど、僕の音楽知識の無さが露呈するので適当に書きました。
肩の力抜いて読めばいいじゃん。20枚もあるしねぇ。

あと、書いている途中に一回全部消えたので、もうなんかやけくそ気味です。うおー。





1. Phoenix / Bankrupt!




恐らく今年で一番影響を受けました。
前までそんなにフェニックス好きじゃなかったのにね。今年一番の個人的趣向の変化。
リード曲“Entertainment”で完全にやられた気がする。
アジア的なリフと相変わらず洗練された構成、いや、圧倒的。
サウンド凄いよなーこれ。邦ロックで再現できる気がしない。
前作の“Wolfgang Amadeus”が良かっただけに、今作はかなりハードルがあがってたようですが、それでも凄いな、と思わせる地力に感服。
あとドラムのアラブ人(でいいのか?)うますぎる。
ライブでこの曲聞くとイントロのドラムのビートに全て持っていかれる。
同じ人間なのに!羨ましい!




2. Foals / Holy Fire





まさにグルーヴの「深化」。
でも、玄人向けな気もする。
確実に日本ではポストパンク・リヴァイヴァルの流れをもろに汲む1作目が人気なんだろうな。
ねっとりしたグルーヴって、日本では受け入れられにくいのかな…。
音が重くなっちゃった…、音がペラペラでかつザクザク刻む感じが良かったのに…、
と思う気持ちもわかるけれど、波のように迫ってくるグルーヴもとてつもなく心地いい今作。
揺り籠みたい。本当。
ちなみに、ランニングする時はこのアルバム聞きながら走ることが多かったです。
アドレナリンが出ていつまでも走れる。(次の日リアルに立てないくらい筋肉痛になる)
あとドラムが端正な顔立ちしてるのに厳ついドラミングをする。
あとすぐ上裸になる(最近はそうでもない)。





3. Arctic Monkeys / AM





アレックス・ターナー万歳。無駄がない。
音楽雑誌にもう嫌というほどレビュー書かれているし。
僕が語るなんて知識不足で恐れ多い。
けど、敢えて言うなら「引き算の美学」を垣間見た気がする。
だって必要最低限で成立するし最高に恰好良いんだもん。
1〜4作と今作は明らかにその点が違う気がする(詳しくは知らないけどな!)
何年か後に振り返ったら、ロック史におけるエポックメイキング的な作品になるのかな。
というか、洋楽も邦楽も2013年は兆速で更新されていった年だなと思ってるんだけれども、
そのなかの象徴的な1枚になるかもしれないな、これ。
なんてね!(詳しくは知らないけどな!)






4. The Octopus Project / Fever Forms







この曲の心地よい音の壁が何とも癖になった。
知ったの最近やけど。
深夜に聴いたら飛べる。間違いない。
けれど彼ら(彼女ら)の真骨頂は楽曲の幅広さにあるんじゃないかな。
音楽はまがうことなくアートなんだなぁ。
あとテルミンかっこいい。Amazonで調べたら7万もした。
テルミンテルミンテルミン
この人達のPV、それぞれ一回は見るべき。
なんか頭の右後ろから変な脳内成分がでる。
何でこんなに再生回数が少ないの??
あと、Psappに近しい何かを感じる。
そうだ、Psappのアルバム買わないとな。
おもちゃ箱っぽいんだよな。






5. CSS / PLANTA





ブラジル発エレクトロ・バンド。
破天荒でチャーミング。
CSSのこのアルバム、説明しにくいんだけど、
僕はCSSの曲を聞くといつもパフィーを思い出す。
何なんだろう。癖になる気だるさみたいなのがあるのかな。
ベースが抜けて、少し違和感がないことはないけど、
それでもなんだかやっぱりCSSらしいなって思う。
なんだろうね、完全に的を外していくけど、竹の子族みたいな文化を思い出す。
ま、いっか。





6. パスピエ / 演出家出演





フィーバー良いねー!ってなって買った記憶。
それまで相対性理論YUKIみたいなイメージ(ネット上にもそう書かれていた)だったけど、今作で上手く昇華した感がある。艶っぽい。
どうせまた時流に乗っただけの薄っぺらいバンドだろ、なんて一瞬でも疑った僕を殴りたい。
上手いよね、演奏。テクニカルだし、なんだかすごく、分かってて狙ってそう。
個人的にはポスト東京事変なんだよね。落ち着いた曲何か聞いてみると。
絶対これからもっと幅が広がって良いバンドになり続けるんだろうなと思った。
昨今邦楽の未来が暗い暗いと言われ続けてこっちまで暗くなってくるんだけど、
こういうバンドが光ると希望をみちゃうよね。
2013年はそういう光ったバンドも多かったので、単純に邦楽の未来が暗いなんていわないで、
「あ!あそこちょっと明るいぞ!行ってみようぜ!!」っていう気分で楽に見る姿勢もいるよね。






7. Vampire Weekend / Modern Vampires of the City





これも僕が語るにはおこがましすぎる。
バンパイア・ウィークエンド嫌いっていう人がいたら、
僕はその人の家の階段にサラダ油まいてやりたくなる。
何だろう、ヘロヘロサウンドの無敵感って、凄まじいんだよね。
どんな重たい音楽よりも、無敵感が漂ってるんだよね。
スーパーマリオで常に無敵みたいな。
ボンバーマンで爆風に巻き込まれてもへっちゃらみたいな。
絶対壊れないストⅡボーナスステージの車みたいな。



8. Of Monsters and Men / My Head Is an Animal (*2012)




こういう壮大な音楽、好きだな。
何とも言えない多幸感に包まれる。
フジロック来てたよね。
涙線が危なくなるのに幸せな音楽って、一見矛盾した響きなんだけど、両立するんだよね。
やっぱり北欧っていう土壌がそういう音楽を育むのか、
はたまたただの思いこみか。
こういう音楽聴きながら値段の凄く高い水を飲んで自分音楽分かってますから的な気分に浸りたいわ!




9. Is Tropical / I’m Leaving




この辺りまでつらつらそれなりにアルバム撰の文章を書いてきて正直疲れてきました。
そんなときにはIs Tropical聴けばいいと思う。
ケアルラみたいな音楽やわ。
ベホマラーみたいな音楽やわ。
ずっとふわふわできる音楽理想。
20時間くらい聴き続けられる。
ベホマラー唱えて欲しい時にザラキを連呼するクリフトを今ふと思い出したけど何の意味もない。




10. キュウソネコカミ / ウィーアーインディーズバンド!!




僕の中で、キュウソは今や完全に邦楽ロック聴く時の基準の音になっている。
時代を斜めに見るのが彼らの面白みなんだけど、やっぱり気になるサウンド面。
なんというか、邦ロックのイロハを全部詰め込んだサウンドの様な気がするんだよな。
本当に「今」っぽい。
プレイスタイルも、音づくりも、話題性も、なんだか邦ロックの「今」を忠実に切り取ったもののような気がする。
だからこそ売れたのかもしれないな、なんてぼんやり。
やっぱり時代に乗る力って大事なんだな。
その中でどれだけ自分の信念を貫けるかってところのせめぎ合いなんだろうな。
ちなみに、お願いシェンロン初披露時に彼らと対バンしてるんだけど、
最近挙がった動画で、その曲で観客の皆がカメハメ波うったり元気玉投げてる姿を見て感動した。





11. MGMT / MGMT




アートって、時に人を小馬鹿にしているのかと思うほど、鋭いし分かりにくい。
もうなんというか、深く考えて良いのか、考えちゃいけないのか。
Your Life is a Lieなんて言われても。
きっと、一種の達観だよね。
人生をヘラヘラ舐めてかかってる気がするんだけど、逆に凄くまっとうに立ち向かっているようにもみえる。
ふっしぎだなー、このアルバム。
きっと、人生を分かっちゃうと、生きてることすらも小馬鹿にできるんだろうな。
ま、いいじゃん、何でか分かんないけど生きてるし楽しもうよ。
別にいつ死んでも良いけど。死んだらどうなるのかね、あっはっは、的な。

まぁ分かんないよね。

芸術で言うところの現代アートみたいな。

現代アート美術館に行ったことあるけど、
だだっぴろいスペースによく分からん岩をちょこっと置いたりして作品って言い張ってたりして、
人を選んでいるのか、はたまた分かったふりをしている人を裏でせせら笑っているのか、
本当に何にも考えてないのか、考え抜かれたのか、
何とも言えないヘラヘラ感が漂ってたんだけど、
それに近いかな。





12. Bloc Party / Four





ドラムがすぐ上裸になる。












僕はこのアルバムには入ってないけどRatchetの不協和音感が好き。

マット・トンのドラム好きですよ。








13. !!! / thr!!!er





グルーヴで勝負だぜって感じだよね。
前作よりもタイトでファンキーでモダンな仕上がり。
こういうベースプレイはすごく好き。
ドラムが凄く活きるんだもん。
何か分かんないんだけど、僕の中でこのリズムは「教養」っぽい感じがして。
知ってて損は無いというよりも、知っていないと恥ずかしいかもよっていう意識がある。





14. Strange Talk / Cast Away





やっぱり僕、こういうサウンド好きなんだなー!ってなったアルバム。
結局、フェニックスとか、ああいう系のアプローチ好きなんだね。
夏に主に聴いていたので、
このアルバム聴くと炭酸水が飲みたくなる。





15. The Royal Concept / Goldrushed





先月にCD注文したのに全然届かんやんけ!
全曲何らかの形で聴いたけども!
はよ現物よこせ!よこせ!
これも前作が出た時、僕の中で「フェニックスみたい!でもかっこいい!」ってなった記憶がある。
今作はもう少しエレクトロに寄っていった感じ。
結局、こういうアルバムばっかり買って聴いてる気がする。
胎教でもされたのかと疑いたくなるくらい。
語弊を恐れず言うならチャラいフェニックス。
すっごい面倒見のいい兄ちゃんたちって感じの見た目やね。
でもやっぱり爽やかやね。
曲のアプローチの仕方が日本でも受けるよね。あれはせこいや。





16. La Femme / Psycho Tropical Berlin







フランスのサイケ・パンク・ロックバンドってwikiに書いてるけども、
サイケ+サーフ+ローファイなイメージが強いなぁ。
ジャケットがどぎついけど、ボーカルの人、滝川クリステルみたいだから!!
フランス語って、曲に独特な印象を与えるな。
なんというか、字余り感みたいなのが、逆に癖になる。
君たち絶対クラフト・ワーク好きよね、みたいな感じ。
声質が若干CSSで、きっとホラーズとかも好きなんやろなとか思ったりした。
何というか、B級ホラーを彷彿とさせる音も、何故か僕のアンテナにビビっとくるんですね。




17. 東京カランコロン / 5人のエンターテイナー




もしかするとJ‐POPの希望なんじゃないのかな。
前作が、正直、凄く良かったので、かなりの、期待をしてしまっていた。
聴いてみると、何しても東京カランコロン東京カランコロンだ!良いものは、良いんだ!って思った。
いやもう、何しても許されるし、グッドミュージックに昇華させてくれるし、
期待なんてしなくたって必ず面白いものを届けてくれるんだね。
前作と比べるとさっぱりしているけど、やっぱりカランコロン節みたいなものは強烈。
肩の力が抜けたのかな。
16のbeatの16ビートの使い方効果的だなぁ。




18.ゲスの極み乙女。 / 踊れないなら、ゲスになってしまえよ




いや、敢えて!敢えて!このアルバムを取り上げることに意義があると思う(笑)
「時流に乗る力」と「時流に逆らう力」は全く以て矛盾しないことを再確認させてくれた気がする。
このバンドのエンターテイメント性はもうこれまでにない付加価値をつけてくれて毎度毎度楽しいんだけど、
彼らの本質には日本の四つ打ちおもんないんだよ馬鹿やろー的なテーゼに満ちている(気がする)。
日本の四つ打ちが面白くなくて面白くなくて面白くないので、あえて同じ四つ打ちで勝負してやるよ的な気概を感じる。
(彼らが実際どう思っているかは不明。ただ、インタビューなんかを読んでいるとそういう断片みたいなものは拾えると思う)
この僕がアルバムを選んでしまったのは、こういう四つ打ちに対する念が今年ずっと僕を悩ませ続けてきたからだと思う。
「もっと面白い四つ打ちっていっぱいあるのに、薄っぺらいビートが氾濫している…!」
って僕がずっと思っていたところに、ゲス乙女が現れたので、こんなに思い入れてしまったのかもしれない。
ただ踊れたらいい、のれたらいい、四つ打ちだったら良い、みたいな安直なビートって結局一時しのぎなんだよね。本当薄っぺらい。何にもない。
僕らもそこを大きく超えてバンドのアプローチをかけたいんだよな。なんて思っているよ。




19.Local Natives / Hummingbird





僕もこんなセンスほしい。
単純に羨ましかったアルバム。





20.Franz Ferdinand / Right Thoughts, Right Words, Right Action



最後はこれ。
確信犯。
4年ぶりのリリースということで、不安半分楽しみ半分だったんだけど(マキシマム・ザ・ホルモンもそんな感じだったな今年)
聴いてみたら見事なフランツ節の顕在っぷり。
何だか、今作は凄く綿密に歯車を噛み合わせて曲を作ってるイメージ。
聴けば聴くほどしっかり各音が歯車を噛み合わせているんだよな。
このリズムの刻み方凄く好み。ばっちり今の僕のドラムのプレイに反映されてしまってる。
で、そんな印象を抱いてインタビューとか読んでたら、
まさにそんな感じで楽しく曲を作って思考(×思考〇試行)錯誤してたみたいだね。
あと、どうでもいいんだけど、このCD買った時に特典のポスターが付いてたんだけど、
でかでかとした日本語のフォントと外国のおっさんたちっていう構図で、
なんともいえぬちぐはぐさを感じて逆に愛着がわいた。
Right Actionみたいな曲作ってみたいなぁ(口で言うのは簡単)。










以上!長くなったけど書いたよ!どひゃー!

音楽って色々あるよね!

深みにはまって出られない底なし沼のように、面白みに浸かってしまうね!

もっと、ストライプスとか、グループラブとか、サカナクションとか、きゃりーぱみゅぱみゅとか、

大事なアルバムあるんちゃうのかとも思ったりしますが、これで許して下さい。

あくまで「個人的」だからね!

あえて、洋楽の中に最近の邦楽をすっと入れ込むと、サウンドの観点の違いが素人目にも分かるよね。


来年も沢山音楽を聴こう。

CDが売れないとか嘆かれてるけど、やっぱり僕はCD買うのが好きだ。

アナログは手を出したらもうそれは散財を重ねそうだし、まだどうせ未熟で不相応だし手が出ない。

いつか書斎みたいな感じでCD斎を作りたい。

望むらくはその隣に藤子不二雄専用の本棚を設置したい。全集をせっせと集めてる。

CDを買えば(中間団体にごっそり搾取されたとしてもわずかながらでも)そのアーティストの活動へと還元できるので、買うように心がけてる。

無料って言葉は素敵だけど、その分誰かが身を削いでいるんだよね!

来年も楽しみなリリースが控えてるんだ!

ボンベイシネマクラブ(→間違えた。ボンベイバイシクルクラブ。どうしてもツードアシネマクラブと混ざっちゃう)とか、ウィーアーサイエンティスツとか、ブラッドレッドシューズとかか?

僕らのCDもリリースするけどね!わお!