Emu sickSの音源を、振り返る

こんにちは!2016年いかがお過ごしでしょうか!!!
16ビートはやおです!!!寒波のビートですね!!

あの、最近、時間の経過を感じる機会が多くて、
僕が16ビートを叩いている間にも時は過ぎ、
皆の生活は周り流れて流転して、
久々に会うと、変わっていたり逆に変わっていなかったりして、
一方僕はずっとずっとずっとドラムを叩き続けているのであった。

「そうだ、過去のEmu sickSのCDを振り返ってみても良いんじゃないか?」

そんなことを思った。今は少しばかり振り返る時間がある。振り返ってみてもいいじゃないか。
Emu sickSの結成自体振り返るのは、なにか有名な音楽雑誌の16,000字インタビューとか特番が組まれた時のために取っておくね。

それじゃ、振り返ってみよう。







1. DEMO(ゼロ盤)
 1. FUZZY GIRL
 2. 逸失リピート

Emu sickS初の音源。2009年くらいに作成。現在はとっくに廃盤。
当時はギターロックにすこーしダンスロックを足したようなバンドだった。
FUZZY GIRLという曲が、当時の推し曲で、今のEmu sickSの原点なのかもしれない。
逸失リピートは今聞いても恥ずかしい。cinema staffの影響を多分に受けていた。
この頃は三国ヶ丘FUZZというライブハウスにのみ出続け、京都のCUSTOM NOISEと対バンしたことをきっかけに市内へ。

(ちなみにCUSTOM NOISEというバンドはこんな感じです。永遠の先輩。あぁ〜Emu sickSが影響受けてるのもわかるわぁ〜ってなると思う)









2. 1st DEMO

 1. FUZZY GIRL
 2. Transparence

Emu sickS、2010年くらいの音源。200円で売っていた。現在はとっくに廃盤。
当時からナイーブだったうちのギターボーカルなかじんが、
「2曲入り200円の音源あります!」とライブ中に言おうとして、
「200円入りの音源あります!」とMCしていて、皆の頭の上に「?」が上がっていた。
相変わらずFUZZY GIRLは推し曲。イントロからギターリフが2本絡んでいるのだが、
そのうち一本が「ヒゲダンス」に似ていることが発覚。(Emu sickSのSoundCloudで聴けます。)
Transparenceは、速かった。リフは今でも好きだな。9mmや凛として時雨の影響が強かったな。








3. 1st mini album「PALPABLE」

 1. Phenomenal World
 2. Disappear
 3. ギャラルホルン
 4. もう一度
 5. 夏の街

2012年の12月にぬるっと発売。ファーストミニアルバム。500円。
2012年の3月に大学を卒業することになり、
メンバー半分は社会人、半分は大学院(僕は違う大学院に行った)へ、というバラバラな道を歩むことになった。
(なかじんは社畜へ。)
きっと周りの本気のバンドよりも、本腰の入れ方もわからない活動を繰り返していたので、
普通の思考ならば、「社会に出るし、バンドも解散だな!良い思い出だったな!ありがとう!」
といって終わってしまうのだが、僕らはなんだかんだでダラダラ続いてしまった。
大学卒業の「思い出」的な側面もあり、「ちゃんと音源を作ってプレスしようよ!」となり、
奈良のエンジニアこじまさん(IDLE BOYSというバンドの方)に録っていただいた。

アルバムタイトルは、そのレコーディングスタジオにおいてあった岡本太郎の本から適当にとって付けた。

なんか1階がフラメンコ教室みたいな場所にある不思議なレコーディングスタジオで、もうなくなってしまったけど、とても良い所だった。
スタジオ、というか家みたいなところだったからとにかく落ち着いてできた。駐車スペースが歪だった。

「Phenomenal World」は、今も「やってよ!」と言われることが多い(特にナードマグネットのふじーさん)。
9mmっぽいけどEmuっぽくもある。ヤンキーみたいな曲。
ギャラルホルン」は今のポップな側面の路線を引き継いでいるかもしれない。
この2曲はリメイクしてみたいな。
「Disappear」は、2011年の大晦日に初披露して、Foalsの影響とかを受けてダークな感じで出来て、
今のEmu sickSの片鱗が大きく現れた曲になっている。今もしつこくセトリに組み込んでいる。
「もう一度」「夏の街」は横揺れの取り入れで、バンド自体が色々アウトプット出来始めた時なのかもしれない。
ちなみに「夏の街」のボーカルの声は、クレヨンしんちゃんに似ている。

このアルバムを出すことで、なんだかんだ続いていたバンド活動が、
「アルバム出したから辞められないなぁ、在庫もあるし」と、更になんだかんだで続いていくことになる。
(ちなみに今も在庫がある。悔しい。)









4. 2nd mini album「OKEREKE」

 1. Black Out
 2. Boy meets Girl
 3. 惑星
 4. 待ちぼうけ
 5. また明日
 6. 辞書にもない
 7. New York City Night
 8. ジングル

2014年3月発売。2013年の夏頃より、前作「PALPABLE」と同じエンジニアこじまさんを迎えて録音。
その頃こじまさんはレコーディングスタジオを移転させようとしていてスタジオは使えない状態だったので、
富雄のスタジオジュエルというところを借りて録音した。(その時にヨコデさんという当時スタジオの方となかじんはモンハン仲間になる。)

俗にいう「社会人バンド」になったわけだが、今もそうかもしれないけど、
「社会人バンド」という呼称には、いわゆる「現役感」というか、
「音楽でやってやるぜ感」はなくて、「仲間内で楽しめるものを重視したバンド」という意味を内包しているような気がして、
同時に僕らもメンバーの半数が社会人になり、目に見えて活動のペースが落ちていたので、
当時、きっと他の人からもそう見られているという「焦り」を感じていたのかもしれない。

そういう現状を打破すべく、2013年の夏に思い立って初の自主企画を開催し、
「僕らは社会人バンドかもしれないけれど本気だ!!!!!!」
「アルバム作ってやるぜうおおおおおお!!!!!!」と意気込んでいた。
出会いも増えて、府外に出る機会も与えてくれて、何だかバンドらしいぞ!?と思い始めていた。
(ついでにいうとこの年の春にFANJで「ゲスの極み乙女。」と対バンしてやる気ブーストがかかっていたのだ。)


そして夏の自主企画の時に出演していただいたナードマグネットのふじーさんに「16ビートはやお」と名付けられ、
須田さんに「浪速のBloc Party」と名付けられた。(ナードに足を向けて寝れなくなった)
(彼らは社会人バンドの先輩として尊敬している。)

「Black Out」は今でもよくやっている。
なかじんがギターリフを持ってきて、
「ああでもないこうでもない」っていいながら作るのが僕らのやり方なのだが、特に難産だった気がする。
「でも、リフかっこいいじゃん!なんだできそうじゃん!」って感じで曲を信じていたのだと思う。

「Boy meets Girl」は、「ミニマルな曲を作りたい!」って言ったのに、
結果的に真反対な曲になって、「ま、かっこいいし、いっか」ってなった曲。
「惑星」はBloc Partyさまさまで、
「待ちぼうけ」「New York City Night」「ジングル」は、
その時聞いていた横ノリみたいなもの、ミドルテンポのもの、みたいなのを模索するうちにできていった。
「また明日」は、一瞬でできた。スタジオ2回入ったくらいでぱぱっと出来てしまった。
(なんか僕達、才能開花してきたのか?って思ったけどそれは気のせいだった残念。もっと努力しよう。)
「辞書にもない」は、悩まなくたっていいときもあると開き直って作ったのだ。

ちなみに「OKEREKE」というアルバム名は、
なかじんと僕の二人がレコーディングの帰り、
奈良の町並みに明かりが灯りだした景色を右にしつつ山中を車でかっ飛ばしている時、
「アルバムタイトル何にしようかー?」なんて他愛もない話をしている最中に、
彼が放った一言で僕がビビッときたのだ。
(在庫は今も多少抱えている。けど一番無くなる可能性が高い。8曲1,000円の出血価格なのだ。)








5. 1st single「Screw Driver」

 1. Screw Driver
 2. ピオニー
 3. もう一度

「音源を作っては在庫を抱え、バンドは辞めれなくなるし、頑張ってたら出会いも増えて、なんか今までよりも楽しくなってきた」
と思い始めてから「ああしよう、こうしよう」と楽しみが増えていった。
2014年は、はっきり言って、あんまり曲ができなかった。
「OKEREKEも出したし、インプットの時期かもしれないね」とか言いつつ、
スタジオに入るものの曲ができない、断片みたいなものがたまっていった。
(Emuの場合はこの断片たちが後に曲に活かされることが多い。断片も「リサイクル」するエコなバンドなのだ。)
そんな中でひねり出したのが「Screw Driver」と「ピオニー」だった。
できてからしばらく経つと愛着が湧いてくるもので、両曲とも好きだな。
「もう一度」は単純にもう一度録りたいねってなったのだ。

曲はできなかったが、出会いは増え続け、改めて名古屋に行ったり、東京や福岡にも行く機会をもらって、
「あれ?去年よりも楽しいんじゃないか?バンドって、楽しい!続けててよかった!」
「もっとやってやろうじゃないか!社会人バンドだからって舐めるなよ!!」
という気持ちが膨らんでいった。
社会人バンドってなんなの。確かに時間の縛りは厳しいけれど、
違った視点から勝負もできるし、社会人になったからって「はい、楽しいことに挑戦するのも終わり!」
ってなるのも違うなあ、と思うようになっていった。
2015年へと入り、この気持ちは一層強くなっていく。








6. 2nd single「ボトルシップ」


 1. ボトルシップ
 2. サーチライト
 3. 愛が全て


2015年の夏に、愛すべき音楽が好きなバンドの多大なる協力を得て「16ビートアザラシコンピ」なる無料コンピを作成し、
「もう自らやってやるぞ!やってやるんだから!!」と息巻いて活動をする。

周りのバンドが売れていく、嗚呼…。と指を加えて見ている年齢でもないし、
能動的にバンドをどこまでできるか挑戦するべきじゃないのか、
もっと面白く巻き込んでいきたい!と奮起する。

周りのバンドが辞めていく、嗚呼…。とも思いつつ、それはそれでバンドの選択なのだから、
僕は何も言えないが、ともあれなにか影響を受けて、
じゃあEmu sickSは逆に頑張るか!と思いつつ、周りに応援されて100kmマラソンに挑戦するランナーのように、
走りだしてみたのである。もっと頑張らねばー。
「ボトルシップ」も難産で一回放棄したりしたけれど、
なんとか消費音楽へのアンチテーゼも僕らなりに含めて放ってみたし、
「サーチライト」はBloc Party敬愛ソング。
「愛が全て」は名前が凄い。(実は歌詞は皮肉めいている)


そんな感じで、雪だるま式に出会いとCD在庫が増え、
バンドを今辞めるのも面白くないな!本気で挑戦するのって楽しいな!
って思いながら、2016年に臨んでいるのです。

なにはともあれ、Emu sickSは音楽好きな人に生かされている。
感謝しかないぞ。おお。ちゃんと挑戦して、ちゃんと面白いものを観せれるようにしなきゃな。
2016年も駆け巡ろうと思う。






あ!Emu sickSのCDは、たいていライブ会場で買えるよ!!
そして!!通販も!!

「PALPABLE」
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「OKEREKE」
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「Screw Driver」
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Screw Driver/Emu sickS|日本のロック|ディスクユニオン・オンラインショップ|diskunion.net


なので!!是非ともご贔屓に!!
これからもEmu sickSをよろしくねー!!!!